突然ですが皆さんは水彩色鉛筆をご存知でしょうか?
水彩色鉛筆(すいさいいろえんぴつ)とは、「親水性の溶媒で練り上げた顔料を細長く固めた芯(鉛筆芯)」を軸(鉛筆軸)で挟んで持ち易くした色鉛筆の一種である。また水溶性色鉛筆、水性色鉛筆とも呼ばれる。
筆跡の水への溶け易さによって硬質・軟質に分類される
つまり色鉛筆本来の使い方と、水で溶いて使えば水彩絵具のような使い方もできちゃう画材なのです。
普通の色鉛筆とはどう違うの?
そこで今回は水彩色鉛筆の魅力を存分にご紹介したいと思います。
これから水彩色鉛筆をつかってみたいという人はぜひ参考にしてみて下さい。
水彩色鉛筆と一般的な色鉛筆との違い
一般的な色鉛筆は油性であるのに対し、水彩色鉛筆は水性です。
芯の部分をさわってみるとわかりやすいのですが、水彩色鉛筆の芯は非常に柔らかく、水に溶けやすいので、少しでもぬれているものに触れると芯がボロボロと崩れてしまうので、水と一緒に扱う際は注意が必要です。
水彩色鉛筆の選び方
どの水彩色鉛筆がいいのか、いろいろな文具メーカーさんが出してるので迷ってしまう人もいるでしょう。
結論から言うと、初心者の人はどこのメーカーのものを使ってもあまり差はないでしょう。
ただ、色数は24〜36色あったほうがいいです。
これだけあれば色はほぼカバーできます。
実際私も初めて買った水彩色鉛筆は24色でしたが、それに紫系の色が入ってなかったので紫系の色を2本買い足してほぼすべての色に対応できてるので、24色か、もっと色数が欲しいと思っても36色入りのもので十分です。
大きい文具屋さんなどでは1本ずつバラ売りされてるので、よく使う色、またはそのつど欲しい色だけ買い足しましょう。
私が使用している水彩色鉛筆はこちら
ユニ ウォーターカラー水彩色鉛筆24色
国産のものが良かったのでこちらを選択しました。柔らかい色合いも鮮やかな色合いも表現できるので気に入っています。
買い足した色鉛筆はこの3色
ファーバーカステル アルブレヒド・デューラー水彩色鉛筆
これ単体でかなり鮮やかに発色します。色鉛筆としてかなり優秀な画材です。
水彩色鉛筆の使い方(技法)
「水に溶けやすい」という性質が水彩色鉛筆の最大特徴なので、今回はその特徴を活かした使い方をご紹介します。
紙は中目の水彩紙を使用してご紹介しています。
基本編
水彩色鉛筆で彩色→水で溶かす
まず水彩色鉛筆で色をぬってから水で溶かす技法です。
※水筆を使うのがおすすめです。
個人的に1番使いやすく、綺麗に発色する技法だと思ってます。
水を置く→水彩色鉛筆で彩色
イラストの色をぬりたい部分に水筆で水をうすーく伸ばします。
水が乾かないうちに上から水彩色鉛筆でささっとぬります。
クレヨンのような質感を表現できますね。
水彩色鉛筆から直接 筆で色を取って彩色
水を含ませた筆で水彩色鉛筆の芯から色を取って彩色します。
りんごのへた部分、葉っぱ部分も同様の技法で彩色しています。
広範囲にぬる場合だと発色がうすめになります。
応用編
深みをつける
水彩色鉛筆で色をぬる→水筆で溶かした後、よく乾かします。
乾いたら、深みを持たせたいところに水彩色鉛筆で直接色を重ねていきます。
※乾く前に色を重ねてしまうと、とけて下地の色と混ざってしまうので、必ず乾いてから色を重ねるようにしましょう。
りんごの実の部分を赤+黄+緑で重ねぬりするとこんな感じの深みのあるりんごになります。
グラデーション
色を濃くしたいところに水彩色鉛筆で直接色を置き、グラデーションしたい方向にむかって水筆を滑らせます。
水を量を調節すれば濃淡も調節できます。
混色
今回はわかりやすいようにベン図で描いてます。
混ぜたい色を水彩色鉛筆で直接重ねて塗ります。
その上から水筆でとかします。
綺麗に混色ができました。
青みが強い緑にしたい場合は青色を強めに、黄みが強い緑にしたい場合は黄色を強めにぬれば、色味の調節もできます。
まとめ
いかがでしたか?
幅広い使い方ができる水彩色鉛筆
水彩絵具もいいですが、もっと手軽に水彩を楽しみたいという方にぴったりの画材です。
使い方も簡単で扱いやすいので、興味のある人はぜひ参考にしてみてください。